Pop スターでもなし、ギャングスターでもない、これまでのHip Hop のどの型にもはまらない、これぞTha Blue Herb という一曲。騙されたり、馬鹿にされたり、人にあやつられる事はなかった。どんな大物にも。それが私の 人生だ。」と言うド渋のSE の後、走り出すO.N.O のドラム。そこにIll-Bosstino が決して吠えることなく、一語一語どっしりとした重みのあるライムをはめていく。 なぜ彼らが多くのHip Hopアクト達に埋もれることなくオリジナルを誇示できているかをこの1曲が静かに証明するでしょう。名も無いススキノのチンピラ同然の夜から、多くの成功にたどり着き、そしてこれからも進んでいく彼らのストーリーを赤裸々に語った内容。同時にこれは全ての人が、彼らのように通過し、何かを捨て、何かを見つけ、それでも続けていく(しかない)人生の真夜中の空白を歌ったブルースです。