Jonah’s IlkaによるMix作品「№」シリーズ第三弾。前回同様HipHopからElectronicまで幅広くMixされている今作もContemporaryなスタイルは崩さず、Jonah`s Ilka本人の感覚を軸にテーマに沿った一本の”作品”となっている。またArtworkでも「№0」「№1」に続き盟友dhrmaのコラージュがあしらわれている。そんな今回のテーマは「理解者と距離感」。分かり合っていても全ては分からない、理解者だからこその勘繰り合い。遠すぎず近すぎずの絶妙な距離感が60分のMixとArtworkで表現されている。
《commented》
Jonah’s Ilka「 №」シリーズに寄せて、近年堰を切ったように溢れている「エモーショナル」という言葉に感じる違和感。但し本作を聴いて、本当のエモーショナルを知る人間の作るミックスは一味違う。と改めて痛感しました。トラップ世代との狭間で揺れながら、自身を貫く姿勢。異常とも言える落ち着きと選曲の奥行、自分の知る限りこのあたりのバランスを上手く取りながらDJをしている人をあまり知りません。
-nutsman(daifuku records)
情慾の輪郭を消す音は甘美に背を向け
明るすぎず、明るく
温度のない雨上がりの夜
伸びた手を理解者と呼ぶには都合の良い
決まって空白の背景.
-dhrma enola minmad